新等級制度について

もう知っているよ、という方も多いとは思いますが、この度自動車保険の等級制度が大きく変わります。といいますか、大手の代理店型の保険会社ではすでにスタートしております。

では、その新しい制度は大まかに言ってどういうものかといいますと、これまでは事故をして13等級から10等級に下がってしまった人と、事故なしで9等級から10等級に上がった人とでは同じ10等級ということで割引率は同じでした。

ところが新しい等級制度の元では、前年度事故ありの人の等級は、事故あり等級というようになってしまい、同じ10等級でも事故なしのそれとでは割引率が変わってくるのです。

つまり、事故をして保険を使った場合はそれまでより次回の保険料が大きく上がってしまうケースが増えてくるということです。ではどうしてこのように制度が変わってしまうのでしょう。

それは、統計上、一度事故した人はまた事故を起こす確率が高いため、これまではまったく事故なしの人が、事故多発者が払うべき保険料を言ってみれば肩代わりして支払うような感じになっていたのです。

なので、それだと公平性がうすれてしまってよくない、ということで新等級制度を運用する運びになったのです。ちなみにその事故ありの等級が適用されるのは、3等級ダウン事故であれば3年間、1等級ダウン事故であれば1年間となります。